仏暦2552年01月25日 日曜日
過ぐる2008年12月12日、東京六本木はミッドタウンにて開催されたTRONショーを見学して来ましたので、初ミッドタウンでのユビキタスアートツアー体験を含めて少々。
当然ながらまずネットにてミッドタウンへの交通及びミッドタウン内部の構造を調べて円滑に動けるように計画。が…ミッドタウンの構造がネットで見ても分からない!! 廣島が目当てとしている会場はミッドタウンカンファレンスと言う所なのだが、これがどこにあるのかミッドタウンのホームページを見ても全然全くちっとも分からないのである。その理由は極めて簡単で、どこにどういう名称のビルがあるのかの図がまずもって存在しないから。TRONショーのホームページには分かりやすい図があり、助かる。昼食も不安。時間の関係でミッドタウン内にて済ませざるを得ないのは明らかだったが、これまたホームページには値段が載っていない!一体どれだけぼったくられるのか、1000円からのスタートの青天井だろうか。
先般イトーヨーカドーに下手物を掴まされた仕事用のカバンがあまりにも使いにくいので、軽快に動かなければいけないのが予想出来る今日は、持っていく気がしない。休日外出用のコンパクトなカバンに物を入れ換える。だが、実はここで名刺入れを忘れていたのだった。疲労が抜けていなかったと言う事。
例によって大江戸線に乗って六本木駅へ。昨今、電車の中の人々は益々不機嫌である。センブリと渋柿を一緒に食べたらこんなになるだろうか、と言う顔をしている。大江戸線は車体が小さく、すぐに混雑してその顔が間近に来るのだから、いよいよ鬱陶しい。そんなに渋い顔をするのならば、もっともっと以前からマトモな行動を取り続けていれば良さそうなものなのだが。知性とは必然性の洞察である。人間の行動は、自分自身を余裕のある状態においてre-programmingすることでしか改善されない。その瞬間瞬間では人間は状況と自分の歴史の奴隷であり、自由意志なるものはある意味では存在しないのだから。
六本木駅へ。当然ながらミッドタウンへの案内図がある。地下鉄や鉄道の案内方法はどこも同じ様式で統一されているので、ここらへんは円滑。だが改札を出たとたん、廣島は固まった。左手に地上階に行くエスカレータがある。右手は行き止まりらしい。だが、廣島が行きたいのはミッドタウンタワーそのものなのであり、その4階がどうやら「ミッドタウンカンファレンス」と言う会議室群の階になっている”らしい”。地上に出てタワーに円滑に到着出来る位置なのか、ここは? 地下鉄にも案内図は出ていない。左手に行くとショッピングと食事のビルであるガレリアらしい。他に、イーストとウエストと言うタワーもあるようだが、それらとの位置関係が判然としない。イーストはパンを作る時に、ウェストはズボンを購入するときに必須であるのは分かるのだが。一度エスカレータを登り、どうも違うと思ってあわてて降りてまた意を決して上ったらば、目の前に明らかにそれと分かるミッドタウンタワーあり。
中に入るが、今度はぐるりと見渡してもエレベータの場所が分からない!正面にはゲートで頑丈に警護されたエレベータが並んでいるが、それではないのは明らかだ。TRONショーと書かれたプラカードを持った若者が立っており、尋ねて左手奥にエレベータがある事が分かった。どうやら正面のエレベータはprivateな事務所や居室へ通じるエレベータで、public areaへのエレベータが左手にちんまりと存在していると言う事だ。そんな話は、ホームページにないばかりか、ここ現地の案内板にも書いていない。保険の約款のように隅っこに小さな字で書いていたかも知れないが、そんなものは官僚的な言い逃れだ。
3階で一度エレベータのドアが開いたら、郵便局らしきものがちらりと見えた。今日は郵便局でも用を足す必要がある。何しろ廣島の勤務地は田舎なのである。カンファレンスルームの階はこれまた何がどうなっているのか分からない。何の案内図もないのである。角角にTRONショーの案内担当者がいて案内してくれたが、どうも口を出すのが遅い遅い。非常口がどこなのか、頭の中で地図が描けない。非常事態の際、一体無事に脱出できるのか? 先に小用を足す。このミッドタウンはどこも内装が素敵。ウッディ。このカンファレンスの便所では、何と手洗いでボタン一つで水とお湯が切り替えられ、本当にお湯が出てきた。このお金を少しだけ削ってマトモな案内図を設置して欲しい。
そもそも今回のTRONショーの案内そのものの出来が悪い。と言うよりも、この出来の悪いミッドタウンの配置にそれなりに合わせて案内を作っているから、案内も分かりづらくなってしまう。WindowsでVMwareを動かしその上で超漢字を動かしているような困った案配である。で、room7なのがroom9だと勘違いしてしまっていた。この勘違いの原因がどこにあるのかも今となっては判然としない。ああ、完全に狼狽している。そう言えば、ミッドタウンのホームページの文字はどれも小さかったなぁ。入り口ではネットからの予約でプリントアウトしたQRコードを業務用ユビキタス端末で読み取ってくれたのだが、会場内に入って投影されているpptの画面を見ると全然内容が違い、ようやっと部屋が違うのが分かった。”予約”の意味は何だったのだ? あわててroom7に。こちらでもユビキタス端末で読み取り。ダブルで”入場”してしまった人の扱いはどうなるんだろうか? ところで、どうして一番大きくて立派なカンファレンスルームの番号が”7”なのか? まぁ、心理学では良く知られているmagic 7 effectと言うものがあるが、普通は"1"を割り振るだろうに。それとも、地図がないから全然分からないが、物理的な順番で並べていったらば7番目に来たと言うだけの事だろうか?だったらば階の地図を出しておいてくれ。
1030の定刻にroom7にて「進むユビキタスID技術の国際標準化」のセッション開始。ぎりぎりで間に合う。ITU-TとISOでucodeが標準として認定されたこと、認定作業が進みつつあること、それに至る活動の報告。ISOはClosed Netが、ITU-TはOpen Systemが、と住み分けが出来ているとの由。ucodeのようなあまりにも一般的過ぎてあまりにもあらゆる事に使える技術は却って標準化の必要性の納得が得られにくいと言う話が非常に興味深い。日本人に比べると普遍的知を良く扱える欧米人にしてもその程度ではある。あまりにも早く普遍を決めてしまうと問題が生じやすいと言う観点もあろうが、その観点を強調するとdefact偏重となり、de-jureどころかそもそも普遍性を持たせると言うことの利点が完全に消滅してしまう。defactは結果論に過ぎない。人類が滅んでから、あああすれば良かったこうであれば良かったと言ったり、神の裁きやraptureが起こっても仕方がない。defact偏重のアメリカ人の思考様式の中に所謂キリスト教原理主義的な終末的で退廃的な世界観が論理的に胚胎している事を感じる。また、ユビキタスの規格策定では韓国が馬鹿に頑張っていて、日本の影が逆に薄い、と言う話も。欧米流に忠実な韓国はボトムアップ式にモノ作りと言うよりもconcept作りに熱心と言うことなのだろう。だが、それが生産につながっていかないのが韓国の弱み。逆に日本は、具体的個物はちょこまか作るがconceptがないので程なくそのモノは魅力も本質的性能もなくなってしまうのが弱み。出来たとたんにぽんこつに過ぎなかった戦艦大和を見よ。
セッションが終わると、郵便局へ。ホームページではガレリアの4階にあると言うことだったと記憶していたので、地下に入りガレリアに。先程見た郵便局と言うのはミッドタウンタワーのどこかにあって、別のものだと思い込んでしまっていたのだ。頭の中に地図が出来ていないものだから、完全に錯乱している。だが、当然のようにどこにあるのか分からない。電子式の案内板あり、操作、軽快に動く。だが、検索しても郵便局が出てこない。ガレリアにはないのか?大体、ガレリアだけの検索システム作ってど〜する、馬鹿者。あれこれ歩き回り、結局先程見たミッドタウン3階の郵便局に到達。で、ミッドタウンタワーとガレリアは、各階で結合されているのである。こんな事も、ホームページでも案内板でも全然分からない。4階と言うのは記憶違い、と言うよりも読み違いではなく、ガレリアを地下1階から数えると4th floorと言う事らしい。
ガレリア地下1階に行き、今度は食事探し。eat-inを見つけたので、入る。okawari.jpと言う店名だが、ここも高い!okawariをしていたらば幾らお金があっても足りない。結局は980円でカレー2種類とナンと少々の野菜が付いたセットを食べる。これだけ高価な所なのに、店員はだれている。同じ三井不動産が運営している豊洲のららぽーとではもう100円安くてナンがもっと大きく、もっとゆったりと座れてカレー店の調理人は本場インド人だ。水もどこにあるか分からないぞ。隣の男性がコップをどこからか持ってきていたが、コップが小さいことよ、水もけちっている。廣島が陣取った席は弁当を売っている入り口近くの壁際だったのだが、壁が濃い紅殻色のカーテンで覆われている。これは豪華…と思ったらば単に物入れとの仕切りであり、弁当の売り子が廣島の席のすぐ左のカーテンをばさりと開けて何か梱包材を持っていった。余所のところでは980円となるとこのような扱いは受けないものであり、500円の店でもこれは失礼と言うものである。客に失礼をせざるを得ない程窮屈にしている。ミッドタウンの地代がどれだけ凄まじいかが分かる。それにしても、このeat-inのテーブルには説明書が全て置いてあって、我々独自のやり方であり慣れないやり方とは思いますが…とかと書いてある。何の、郊外のショッピングセンターではこの手のeat-inはごくごく普通のスタイルである。これはごまかし自己弁護なのか?本気でこのあたりの人々はこの手の店には慣れていないのか?
カレーが与える腹への刺激が満腹感であると思い込むことにして、TRONショー展示会場である”ホール”に向かう。会場が3か所に分かれているから、これだけでも苦労だ。後から良く良くTRONSHOW2009のガイドブックを見てみたらば、これはMidtown eastの地下にあるのだったが、案内板を手繰って行くのがその時は精一杯。時間の関係もあり、会場は閑散。ショーの案内のフロアプランは流石に普通に出来ていて分かりやすい。途中サンプル誌を配っていたので受けとろうとした所で名刺入れを忘れていた事に気づいた。我ながら不愉快。
パーソナルメディアのブースに入り、TRONWARE誌の購読料を先払い。それにしても、かつてはTRONショーでは良い意味でのHackerたちがいつでもあまた集って賑やかだったものだが、今は静かなものだ。ucodeやT-Engineはビッグビジネスになりつつあるが、”熱”のある人々が集えるBTRONがあれでは、こうなってしまうのだろう。超漢字Vは従来通りパーティションを切ってインストールできるのか、と質問したところ、出来るがそもそもUSB等で動かないマシンが増えてきたのでその使い方はサポートしない、と言う。USB Mass Strage Deviceと言う業界標準があってそれに超漢字は合わせているのだが、この標準をサポートしているかを明示しているデバイスにはお目にかからない。先般廣島が買ったI/O dataの500GBのUSB・HDDは呆れたことにMacでも専用デバイスドライバをインストールしないと動かない。Linuxはどうなのだ、I/O dataよ。Windowsだけに対応すれば事足れり、業界標準すら意識しない安直で怠け者のperipheral企業が増えたのだ。パソコン暦32年のユーザーも対処し切れるものではない。かくして、パソコンと言うものがかつての”自由を与えてくれる箱”では益々なくなって行く。マイクロソフト独占の弊害ここに窮まれり。マイクロソフトが利益を上げて独占すればするほどパソコンは自由の箱ではなくなり、逆に単に不便な箱となって様々なインテリジェントなマシンに気圧されていく自己矛盾。
午後は、「欧州ユビキタスネットワーク社会に向けた取り組み」と題するセッション、再びroom7。EU機関から3名と日立製作所の役員が司会。同時通訳が付いている。無線装置の受話器はBOSE製。耳朶に絡げるイアホンはサイズが小さく、耳朶を押し込むのも難儀ならば、程なく痛みを感じてしまう。耳の穴に差し込む式のイアホンは不潔だからと言うので廃れたのだろうか?欧州ユビキタス構想は、要するに持続可能社会を作るためにやるのだ、と言う事の由。Micro Systemと言っているのがMicro Machine、Smart Systemと言っているのがUbiquitousのこと。IPV6を使うとのことで、Internet of Things:IoTと言う。ucodeは素晴らしいから我々はここに来たのだが、これは欧州では知られていないからがんがんsuggestして欲しい、と言う。ucodeは使い終わったらば消滅してしまって良いのだが、IPV6はどうするんだろうか? IPV6は所詮はTCP/IPであってネットワーク構造や組み込むルーチンが限定される。TCP/IPはリアルタイムネットワークでないが、ucodeは途中経路には束縛されない。IPV6は紙に書いておいたりバーコード化も出来ないし桁が増えると10進数表現が普通だから不可能だが、ucodeは16進数表現可能なスタイルなので手書き口頭伝達も容易。色々考える程、ucodeの優秀さはじんわり納得出来る。それにしても、この手の英文の同時通訳は難しいだろう。3人の女性が交代で通訳していたが、何とか日本語の方が理解し易かったのは2名。彼女らも最後には煮詰まってしまい、結局pptを頼りに英文を聴くことにした。
終了後ガレリアの4階に行き、今度はミッドタウンのユビキタスアートツァーに参加。今や日本中どころか中国等にも進出しつつあるucodeを使ったユビキタスサービスの一つ。窓口に行ったらば、台湾あたりからの観光客とおぼしき人たちが小さなトランシーバを渡されて20名ほど出発待ち。廣島は窓口に一人で赴き、一通りの説明を受けてユビキタスコミュニケータと”アートツァー参加中”と書かれた首からぶら下げる小プレートを受けとり、荷物を預かって貰ってスタート。500円+返金されるコミュニケータの保証金が500円。スタート地点まできびきび美人の担当者に案内されてから開始。公平に見て、このビル群の案内係の女性陣は美貌と職務能力が共に備わっている。地図と各アートの説明書きも受けとる。庭園コースと言うのを回る。これはコミュニケータのメニューで設定する。それぞれの作品や地点において赤外線または無線のマーカーが合計500個程設置されている。これがucodeを発出し、コミュニケータは赤外線センサー経由で紐付けられた情報をLANで得ているようだが詳細不明。IPV6ではこんなことをやるには、さてどうしたら良いものか、IPV6では場所を示すタグ…となると情報源に対してURLをリダイレクトするためのURLを保持すると言う事になるのか。情報との紐つけし直しも面倒そう。確かにucodeは柔軟性がありそうだ。コミュニケータは首から下げるとどうもごてごてしてしまった。コミュニケータを整備するよりも、まずは案内板とネットでの地図を整備してくれと言いたくなるのがこのビル群だが、説明がコミュニケータから流れてくるのはかなり助けにはなる。これだけの情報を作品毎にその前に掲げていては作品周辺がごてごてしてしまうだろうし、整備も逆に大変と言う事になるのだろう。コミュニケータならば、データをサーバに載せ直せば良いだけ。コミュニケータには常時方位磁石が表示されていた。これはどうやっていたのかな?だが、残念なことにミッドタウンの形状の全容がまだ頭に入っていないのだから、全く役に立たない。
庭園コースはとても良かった。写真を撮りまくる。ミッドタウンの面積の3分の1程度は庭園であり、センスが良い。大通りにコミュニケータとプレートをぶら下げて出て鑑賞する作品もあり、少々恥ずかしい。交番角にあるイラン人女性が作者だと言う作品は草原をイメージするものだと言う事だが、ダクマと言う印象がある。コミュニケータの案内音声では”青い作品”と言う事だったが、遠目からは青くは見えない。段々に汚れていくと益々そうなるだろう。庭園のメイン美術品と言う巨大な貝のような銀色の作品と、六本木の大通りに面した黒い穴の空いた作品はセンスが似ていると言える。穴から当たり前の風景を覗くと言うのはある種の驚きを起こさせる。途中、ホットチョコを購入して一服、340円也。
ミッドタウンに隣接する区立公園の中もアート作品が二つあり、これは庭園から鑑賞。子供たちが随分多く遊んでいる。ミッドタウンの訪問者の子供たちもいるようだが、かなり地元の子供もいる様子(※親の動きを見ていれば分かる)。ここは遠目にも遊具が充実していて、父親の身として実に羨ましい。遊具がきれいだったり充実していると子供は公園で遊ぶ。廣島も自宅近隣の公園を観察していて経験的に分かる。遊具を塗り直しただけで子供たちが集まってくる。何十年も前に宝くじ協会の寄付で作り今や文字どおり腐り始めて危険窮まりない滑り台とかしかない公園は、幾ら広々としていても誰も来ない。歴然たるものである。そして、遊具が呼び水になって子供が集まると、一緒に遊ぶ子がいるからということで更に大勢の子供たちが集まって来るものなのだ。今の子供はテレビを見てゲームばかりしていて視力が落ちるだの外で遊ばないだの体力が落ちただのと責任転嫁の戯れ言をほざく前に、公園の遊具に良いものを沢山入れたらばどうなのか? 学校の先生の数が全然増えないのも同様であるが、要するに大人たちが下らないことばかりにお金を使っているから日本の未来そのものの子供たちが衰退するのである。
夜が迫るころ、芝生に敷き詰めたイルミネーションが点灯され、銀河の形になっていた。近くで見ても、それなりに見える。これはミッドタウンの名物の一つのようで、ガレリアの各階から見物する人多数。再びガレリアに北側から入る寸前の美術品は、手塚治虫作「火の鳥」に出てくる、”人間の姿が機械や石ころの塊のように見えてしまう男”が幻視する”石ころ人間”にそっくり。その隣にクリスマスのデコレーションとして中に入って見る鏡ときんきら張りのツリー作品があり、人々はこっちに集まっていた。確かにこのツリーの方が面白い。臨時にこの作品をもツァーの対象として欲しかったもの。かくして、ツァー終了。どうせならば、このツァーに参加した人のレシートに”ミッドタウンの美術品”に対応するucodeでも印刷し、それを打ち込むとネットで詳細情報が見られると言うスタイルが良いのでは?これは現在のTRONWAREと同じになる。短い時間ではやはり見切れなかった。
それにしても、こうやって一日散々迷い、アートツァーをやってみてこのミッドタウンがどういう構造になっているのかのあらましが把握出来たように思える。ツァーも屋内を専ら回るものだったらば、全然理解出来ていなかったに違いない。この手の巨大なビル群はこれからも沢山出来ていくのだろう。そのたびに迷いまくるのは困ったものだ。TRONプロジェクトの一つの重要な側面にマンマシンインタフェースにおけるアフォーダンスの確立がある。これはBTRONとして集約されている事項の一つである。当然、案内板や案内方法にもアフォーダンスは存在するべき。はたまた、ミッドタウン全体の各場所にucodeつけて歩き回れるようにして貰いたいものである。ユビキタスコミュニケータをどう安く大量に作るかが問題か。そろそろユビキタスコミュニケータ機能がついているケータイの販売、とか。業務用ユビキタスコミュニケータはPHS機能を搭載できるそうだが。
ところで、ついでにTRONWARE114号の紹介なぞ。と言っても、全体がTRONショーの紹介なので、TRONショーのガイドブックと内容は似たり寄ったり、独自の記事はほんの少ししかない。TRONWAREの定期購読者にはTRONショーの無料入場券が送付されて来る。要するに、年6回発行されるTRONWAREの1回分はTRONショー代と言うこと。どうせなら、TRONWAREそのもの、つまりTRONWAREの定期購読者にucodeをくっつけて、それをネタにして抽選で東京ミッドタウンのユビキタスアートツァーご招待でも付けて欲しかったな〜。
プロジェクトリーダーから、の記事では、中国が都市計画を遂行して北京オリンピック迄に空港や道路等を設置してしまった事の見聞を記している。特に北京の新しい空港を絶賛。確かに、Google Earthで見てみると大きさと言うよりも合理的な施設の配置に驚愕させられる。平行滑走路がきちんと整備されているのは世界の主要空港の標準であるが、半端な長さの平行滑走路しかない成田空港とはそもそも何たる違いか。平行滑走路に挟まれて綺麗にターミナルが出来ているのもこれまた世界標準ではあるが、これまた成田空港とは何たる差か。羽田はこの形状に近いが、それぞれのランウェイ毎にターミナルビルを作りビルとして一体化していないため、それらのビル毎に鉄道駅を造る無駄をしている。北京は南側のランウェイエンドに駐車場と北京市内へ出発する駅ビルを置き、北端側には飛行場各種施設を置いているのも、騒音対策のためにわざわざ別途敷地をランウェイエンドに確保しないで済む工夫と評価出来る。万が一の滑走路端でのクラッシュの際の被害規模は大きくなってしまうが、そもそもオーバーランをきちんと確保しようとすらしない日本に比べれば格段マシ。坂村博士は”日本とは違いレガシーに拘束されずに都市計画が行えることの自由度”を痛感すると記している。”日本はさまざまな分野での閉塞感が問題になっているが、コンピュータの世界ではレガシーと言っても街並みを焼き払う等と言う過激なことをしなくても良い…”と続けるあたり、要するに都市計画に失敗してしまった日本に対する無念がありあり。同感である。閉塞感の高まり、とは利権の強化、と言っても良い。
編集後記も坂村節。中国が龍芯と言う独自マイクロプロセッサを開発しており、これを8000個並べたスパコンを作ったので見学させてもらった事に絡めた記事。Microsoftがオンライン認証手続きを中国でも開始したことを中国側は”認証の際に自分のパソコンにMicrosoftが侵入している”と認識し、厳しく反発している由。ネットでの報道によれば、1時間毎に画面が真っ黒になるそうな。ここらへんの認識は、実は廣島も同じである。ファイアウォールソフトも、だから好き。Google Chromeも、だから怪しいと思う。
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